2021年の株式投資を考える。

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

2020年は世界中が新型コロナウイルスで混乱した一年となりました。感染者数は全世界で8371万人、死者は182万人を超え、未だ終息の兆しは見えません。

欧米ではワクチン接種が始まり、ワクチンへの期待は大きく高まっています。日本でも2月からワクチン接種が開始される見込みですが、以前の日常生活を取り戻すにはまだ相当な時間を必要とするでしょう。


株式市場は2月3月のパンデミック初期に、時価総額でおよそ35%下落しました。その後、各国中央銀行と政府による金融緩和・経済対策によって大きく上昇、ダウ平均株価は30,606ドルの史上最高値を記録、日経平均株価も27,444円という31年振り高値で2020年の取引を終えました。


グラフはG10(Group of Ten)中央銀行のバランスシート推移を表したものです。新型コロナウイルスの登場した2020年に資産が急激に増えていることが分かります。世界的なパンデミックによる経済危機を避けるため、かつてない規模の量的緩和・資金供給が行われた結果です。これにより、FRBのバランスシートは米GDPの40%に当たる規模となりました。


株式市場の上昇はこの量的緩和と超低金利政策が産んだ「流動性」が主な要因です。IMFは世界の経済成長率を-4.9%と予測しています。厳しい経済情勢が見込まれる現状で、株式市場が強気なのは中央銀行への信頼と期待が高いからとも言えるでしょう。


2021年の株式市場はどのようなものになるのでしょうか。

現在のところ、米国市場と新型コロナに影響される市場環境が継続するものと思われます。

現在、センチメントと投資家の心理は大きく二つに分かれていると考えられます。米国の機関投資家や個人投資家の一部は強気な姿勢を崩さず、バリュエーションの拡大はまだまだ続くと考えています。一方、PBR・PERなどが従来の比率から大きく逸脱している点など、高値警戒感から現在の強気相場が継続することに懐疑的な投資家も多数存在しているのも事実です。


FRBは昨年12月16日のFOMCにおいて2023年までゼロ金利継続を宣言しました。量的緩和についても、失業率の改善と物価安定が一定の目標に達するまで続けると明言しています。

そこでFRBには過剰流動性(バブル)を抑え込みながら株式市場の急激な下落を防ぐという難しいコントロールを要求されます。株価水準を保ちながら、実体経済が回復して株式市場に追いつくのを待つというシナリオです。これは非常に難しいミッションです。


ワクチンの普及が始まったとは言え、新型コロナウイルスによる感染拡大は進行しています。FRBをはじめ各国中央銀行は当面量的緩和を継続することになるでしょう。もちろん、日銀もそれに追随することになります。

実体経済の回復には相当な時間が必要ですが、足元はワクチン期待、英国とEUのFTA合意など株式市場の追い風となる材料もあります。その一方、新型コロナウイルスの感染拡大や米中対立など不確実性の高いリスクも多数あります。


日本市場に目を向けると、27,444円という平成バブル以来31年振りの高値水準を維持しています。PBR1.2倍台という日経平均株価は欧米市場の株価水準に比べてもまだ割安と言えるでしょう。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、改めて緊急事態宣言の発令が視野に入るなど、目先のバリュエーション拡大は難しい局面にあります。


このように不確実性が高い相場環境で重要なのがやはりバリュー株・グロース株投資になると思います。テーマ株や材料株などアクティブな株式投資の方が派手で高収益な印象ですが、不安定な相場環境ではバリュー株・グロース株への投資手法が安全です。

特に、低PBRで尚且つ成長性を持つ企業への株式投資こそ王道であると私は考えています。

しかし、低PBRばかりに捉われてはいけません。ROE、PERなど株式を評価する指標を組み合わせて優良なバリュー株・グロース株を見つけるのが重要です。



NEKO PARTNERSアナリストによる低PBRスクリーニング銘柄は、PBR/PER/ROEから企業価値と事業の成長性を分析したものを定期的に更新しています。


NEKO PARTNERSはマクロ的な視点から株式市場を評価し投資を勉強する目的のプラットフォームです。ブルームバーグの有料ニュースや株式格付けなど投資に重要な情報を瞬時に入手できるのもNEKO PARTNERSの強みです。

また毎週日曜日には猫組長さんのLIVEによる相場見通しが配信されます。LIVEでは猫組長さんに直接質問もできますので、これを機会にぜひNEKO PARTNERSへご参加ください。


本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


NEKO PARTNERS INC.

Managing Director/Public Relations

FUMITO IWAKURA


3th January 2021



NEKO PARTNERS INC,

1345 Avenue of Americas New York, NY 1010

Phone: 212-878-3608   Fax: 212-878-3613
NEKO PARTNERS INC, © 2020