非農業部門雇用者数は前月比55.9万人増-予想67.5万人

NEKO PARTNERS INC. マネージングディレクターの岩倉です。

米労働省が4日発表した5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比55.9万人増と、市場予想の67.5万人に届きませんでしたが、雇用情勢の順調な回復傾向が見られました。



しかし、4月の雇用統計前月比26.6万人増-予想100万人からは大きく改善したものの、2か月連続で市場予想を下回りました。これはFRBにとって金融緩和政策を維持させる十分な理由になるでしょう。全体の雇用者数も新型コロナウイルスによる感染拡大前に比べ、未だ760万人少なく失業率は6%に上ります。これらの情勢からテーパリング議論が後退するとの見方が拡がり、債券相場も落ち着くものと思われます。


米国株式市況

4日のニューヨーク市場は雇用統計の結果が市場予想を下回ったものの、前月からは大きく改善したことを好感、S&P500は最高値に迫る4233ポイントまで上昇する場面も見られました。終値はダウ平均株価が+179.35(0.52%)の34,756.39ドル、S&P500は+37.04(0.88%)の4,229.89ポイント、NASDAQ総合指数は+199.98(1.47%)ポイントでした。

クリーブランド連銀のメスター総裁が「FRBは、金融政策について忍耐強くあることを望んでいる」と発言、金融緩和政策が維持されるとの安心感や、米10年債利回りが1.5551%まで低下したことも追い風となりました。




来週の相場展望

4日の東京市場は5月の米雇用統計発表を日本時間の夜に控え様子見ムードの展開でした。3日のNY市場でダウ平均株価が小さく値を下げたこともあり、終値は-116.59(0.40%)円安い28,941.52円で取引を終えました。


日経平均株価の日足チャートを見ると2,8650円の25日移動平均線が下値支持になっています。その一方で75日移動平均線の29,200円近辺が上値のレジスタンスになり、このレンジ内での相場展開が予想されます。11日にはメジャーSQを控えていることもあり、積極的に上値を試しにいくのは難しいでしょう。

とは言え、米国の雇用統計を受けたNY市場の流れや債券市場の落ち着きから、比較的堅調な推移が見込まれます。日経平均は引き続き、米国のインフレ圧力の警戒と金利動向に影響される展開となるでしょう。


NEKO PARTNERS INC.

Managing Director/Public Relations

FUMITO IWAKURA


6th Jun 2021