新規入会受付再開のお知らせ

NEKO PARTNERS,INC.マネージングディレクターの岩倉です。

システムのリニューアルが完了いたしましたので新規入会手続きを再開いたしました。


2021年も新年度が始まりました。

米国ではビル・ファン(写真)の運営するアルケゴス・キャピタル・マネジメントがマージンコールに応じられずデフォルトを起こし、クレディ・スイスや野村HDなど大手金融機関が多額の損失を出したと発表しました。この一件で市場はリスクの度合いを見極めようと神経質な展開となっています。


アルケゴス・キャピタル・マネジメントはゴールドマン・サックス、クレディ・スイス、ドイチェバンク、モルガン・スタンレーなど大手金融機関に対し保有する株を担保にレバレッジ取引を行っていました。いわゆるプライムブローカレッジ業務の一環です。そしてそのポジション残高は一時500億ドル(5兆5千億円)にも上っていたようです。

3月26日、ニューヨーク市場でバイアコムCBS(VIAC)、ディスカバリー(DISCA)、GSXテックエデュ(GSX)、バイドゥ(BIDU)、テンセント・ミュージック(TME)、アイチーイー(IQ)などの株価が急落しました。


アルコゲス・キャピタル・マネジメントが担保として差し入れていた保有株を、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが一斉に売却したからでした。

担保としていた株式の株価が下落してマージンコール(追証)が発生したところ、アルケゴス・キャピタル・マネジメントが追加担保を差し入れられなかったからです。相次いだ強制決済はわずか数日でその額が200億ドル(2兆2千億円)を超えました。



3月29日、野村HDは米小会社とプライムブローカレッジ業務の顧客であるアルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引において約20億ドル(2200億円)の損害が生じる可能性があると発表しました。この発表を受けて野村HDの株価は約16%下落しました。

業務遂行の過程で生じる可能性がある損害に関するお知らせ
「2021年3月26日、当社の米国子会社において、米国顧客との取引に起因して多額の損害が生じる可能性のある事象が発生しました」「当社からの当該顧客に対する請求額は3月26日時点の市場価格に基づく試算で約20億ドル」「2020年12月末現在、当社の連結普通株式等Tier 1比率は17%台後半と、規制の最低所要水準を大幅に上回る水準であり、本件による当社および米国子会社の業務遂行や財務健全性への問題はありません」 野村ホールディングス株式会社

※Tier1比率=BIS(国際決済銀行)が定めた銀行の自己資本比率に対する規制の中で使われる概念のひとつ。自己資本の中の基本的項目のことで、資本勘定のうち資本金法定準備金利益剰余金優先株優先出資証券等から構成される良質な資本です。


アルケゴス・キャピタル・マネジメントをブローカレッジ顧客としているグローバルバンクは多数あり、未だポジションを精算できていないものも存在します。担保となっている株式の下落により損失拡大の可能性は十分に考えられる状況です。

現時点でカウンターパーティー・リスクとして金融市場にショックを与える規模ではありませんが、今後の展開次第では株価下落要因の一つとなり得るでしょう。


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NEKO PARTNERS INC.

Managing Director/Public Relations

FUMITO IWAKURA

1th April 2021