主要株価指数が最高値を更新し続ける米国市場

NEKO PARTNERS INC. マネージングディレクターの岩倉です。


米国労働省が2日発表した6月雇用統計(非農業部門)は前月比85万人増と5月の58万3千人増に続き大きく改善しました。一方、失業率は5.9%と5月の5.8%から僅かに悪化しました。



労働参加率は61.6%と雇用増と離職者増が同時に起きていることが窺われ、雇用者数はコロナ禍前の水準を未だ676万人下回っています。雇用は大幅に改善したものの、失業率は僅かに悪化という現象は、失業保険給付が一時的に拡充されていることや新型コロナ変異種への警戒感があるものと思われます。




平均時給は前月比+0.3%と予想どおりで、賃金インフレの加速は見られず雇用情勢は改善していると市場は好感、ニューヨーク市場は主要株価指数が最高値を更新しています。S&P総合500指数は7営業日連続で終値ベースの最高値を更新、NASDAQ総合も週間で1.9%の上昇率となりました。米国債10年(GT10:GOV)の利回りも1.4%台の低位に推移していることや、失業率が若干悪化したことでテーパリング観測が後退したことも相場を後押ししました。



4営業日連続で下げていた東京市場の日経平均株価は、週末金曜日に前日の米国市場で主要株価指数が軒並み上昇したことで投資家心理が改善、前日比76円24銭(0.27%)高の2万8783円28銭で大引けとなりました。外国為替市場で円安が進行したことで自動車株などが買われる展開でした。


今週の相場見通し 


週明けの東京市場は、前週末の米国雇用統計を評価しつつ、国内の新型コロナ感染状況と国内108社の決算を睨む展開となるでしょう。月末の調整を終え本格的な7月相場入りとも言えますが、指数連動型ETFの決算日による分配金確保の売りも想定されます。108社の決算次第で売り買いが交錯すると思われますが、相対的に積極的な買い相場は期待できそうにありません。


日経平均株価をテクニカル的に見ると、75日移動平均線(7/2 29,040)に上値を抑えられながら29,000円を意識した展開が続いていることが分かります。目先はこの75日移動平均線に到達できるか、次いで6月15日の終値29,441円を抜けられるかが焦点となるでしょう。この水準を上抜けることが出来れば、心理的節目の30,000円が視野に入ります。


しかし、5日移動平均線が25日移動平均線を下に抜き、日経平均株価もその下にあることから積極的に上値を試す展開は難しいと思われます。下値28,000円は底堅いと考えられますが、国内企業の決算や新型コロナの感染拡大状況によっては28,000円割れも想定が必要でしょう。


NEKO PARTNERS INC.

Managing Director/Public Relations


FUMITO IWAKURA


5th July 2021